東アジア共同体と地球連邦

East Asian Union and Earth Federation

「地球市民による東アジア共同体」を土台に、
地球を一つの国とする「地球連邦」の実現を目指します。

地球の諸問題を解決し、誰もが豊かで平和に暮らすことができる地球の未来は、私たち人類の人間性に大きく委ねられています。太陽活動の異変や大規模災害など、人類存亡に関わる困難な時期に突入している今こそ、人間本位に進化してきたこれまでのあり方を転換し、宇宙的視座で地球を見つめ、人智を超えた大自然の叡智に学び行動を起こしていくことが大切です。

自然生態系と調和した理想世界を創生する本質的な礎は、地球意識に立つ一人ひとりの地球市民の民意であり、恒久平和を希求する地球市民の総意により「地球連邦」が実現します。

UPCは、2022年を起点として自立循環型の理想都市(町・地域)の創出を各地で目指し、それら都市間の民と民による都市間交流ネットワークを形成していきます。

環太平洋火山帯 (Ring of Fire) に囲まれた東アジア・環太平洋地域は、火山噴火や地震など、大規模災害発生のリスクが高いとされる一方で、豊かな海洋生態系に恵まれた世界で最も躍動的な地域でもあります。民族的な多様性にも富んでおり、自然豊かな地域や島々が沢山残っています。

このような島嶼地域の小さな島や村などに興される都市群は、それぞれが地球の自然生態系と共生し自治機能を持つ理想郷、すなわち「セイントステート」創建の基盤となります。 互いの地域性や民族性を尊重し合い、文化、技術、経済などの相互交流を通して形成される民と民との都市間ネットワークがベースとなり、多様な分野が連携する「地球市民による東アジア共同体」が創出されます。

従来の国家間による共同体とは異なる「東アジア共同体」は、相互扶助を基本とする都市間ネットワークであり、それを土台に、地球レベルの統制機能を有す「地球連邦」を創設します。

「地球連邦」は、「地球憲章」の元、個性豊かで多様な「セイントステート(理想郷)」が連携・調和する連邦体制をとり、新しい地球文明の創造を段階的に担っていく推進母体として機能していきます。

地球憲章について

「地球連邦」の法である「地球憲章」は、大宇宙・大自然との調和に基づき、宇宙的観点で地球を見つめる視座と大自然の叡智よりもたらされる普遍の愛の法として制定され、新しい地球文明の道しるべとなるでしょう。

全ての生命の尊厳を守る地球憲章は、1963年から約10年間に渡り開催された「デロス会議」の成果を纏めた「デロス宣言」に次ぐ憲章としてその起草が願われています。

1963年夏から10年間に渡り、世界を代表する学者、実務家、建築家などがギリシャに集まり、約10日間エーゲ海を船遊しながら「デロス会議」と呼ばれる討議を重ねてきました。このデロス会議では、急激な人口爆発に伴う世界各地の諸問題の解決に向けての検討や、地球上での人間の居住をどうするかという問題などについての議論が重ねられました。

参加者は、歴史学者アーノルド・トインビー、人類学者マーガレット・ミード、経済学者バーバラ・ウォード、ノーベル賞受賞者で生物学者のC.H.ウォディントン、メディア研究者マーシャル・マクルーハン、未来学者ハーマン・カーン、社会学者スーザン・ケラー、同じく磯村英一など、また建築家としては、丹下健三、バックミンスター・フラー、英国のリチャード・レウリン・デーヴィス、都市デザインのエドモンド・ベーコン、英国の都市計画者コーリン・ブキャナン、理論家としてCIAM事務局長であったジークフリード・ギーデオン、ハーバード大学教授であったジャケリネ・ティルウィットなどの錚々たるメンバーでした。

10年間に渡る会議の成果は、「デロス宣言」として纏められ、1976年にバンクーバーで開催された国連の第1回人間居住会議の開催に大きな影響を与え、後にナイロビを本部とする国連人間居住計画(UN-HABITAT)の設立へと繋がります。

会議の主宰は、ギリシャの建築家、都市研究家であり、ギリシャの戦後復興に尽力し、またパキスタンの首都イスラマバードの設計をはじめとする実績を持つ政策官で実務家のコンスタンティノス・A・ドキシアディス博士で、第1回人間居住会議(HABITAT)開催の前年の1975年に、難病で62歳の若さで亡くなりました。

ドキシアディス博士の意志は、その後「人間居住の科学=エキスティックス(Ekistics)」として多くの学者・研究者に引き継がれ、日本では、デロス会議メンバーの故磯村英一氏が第一人者として活躍され、1996年にイスタンブールで開催された第2回国連人間居住会議(都市サミット = HABITAT)開催に向けて尽力されました。

磯村英一氏が生前に常々願っていた事は、人間が人間としての尊厳を守りながら、民族・宗教を越えてお互いに平和に生きていく事のできる理想社会の実現に向けて、世界の英知を結集した新しい「世界デロス会議」を開催することであり、デロス宣言に次ぐ「地球憲章」の起草を提案していました。

文明創造の基盤構築期間

20222041

推進母体となる実働体制を土台に、2022年より始動し、 東アジア、環太平洋圏、世界へとネットワークを拡大しながら、各ステージを重層的に推進します。

ロードマップ

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自立循環型都市の創出

東アジア・環太平洋の島嶼地域に自立循環型の多様な理想都市の創出を目指す。

2022

ムーブメントをアジアに 波及・拡大

東アジア共同体の創出

個性豊かな理想都市間の交流から形成された共創ネットワークを土台に「東アジア共同体」を創出し、「地球連邦」の創設に繋げていく。

ネットワークを 環太平洋・世界に波及拡大

地球連邦の創設

「東アジア共同体」をベースに、新しい文明創生を推進する統制機構=「地球連邦」を創設。地球の恒久平和の実現に向けて、地球憲章を制定し、世界各地に興された理想都市がセイントステートとして建国されることに尽力。世界12ブロック、約12+144セイントステートの成立を目指す。

2041

地球文明として 進化発展してゆく フェーズへ